東京ハウプトコーア
ドイツ演奏旅行レポート

ヨーロッパのクリスマスを歴史ある教会で
2002年12月11日(水)〜19日(木)


レポートその1

 第1回定期演奏会を終え、演奏会の余韻に浸る暇もなく3日後の12月11日、9日間のドイツ演奏旅行へと出発しました。今回の演奏旅行ではドイツ、ハンブルクで教会合唱団と一緒にバッハのクリスマス・オラトリオを演奏しました。15日に聖アンドレアス教会、16日に聖セビリーニ教会と2回の演奏の機会がありました。雰囲気のある教会での教会合唱団との合同演奏は大変貴重な体験でした。もちろん観光のほうも精一杯楽しんできましたよ。
 このような素晴らしい機会を与えてくださった音楽監督小松英典先生、指揮者ヘンシェン先生、教会合唱団の皆様、その他の関係者の皆様に対して、団員一同感謝の気持ちでいっぱいです。
 それでは楽しい演奏旅行の様子をご覧ください!

1日目 いざ、ドイツへ!

 成田空港からルフトハンザ航空でドイツ、フランクフルト空港へ。約11時間の空の旅。エコノミーの狭いシートはこたえます。。。 フランクフルトから国内線で芸術の街ライプツィヒへ。ハンブルクへ行く前にまずはバッハにご挨拶を。
 現地到着は夜、外はマイナス12度! 風が強くて体感温度はそれ以上。寒さは予想していたものの。。。 長旅の疲れもなんのその、ホテルに着くとすぐにクリスマスマーケットで賑わう夜の街へと繰り出すメンバーも。私は疲れてすぐ寝ちゃいました。

2日目 ライプツィヒ観光


 朝、まずはバスに乗り込み市内観光。主だったポイントを回りバスはゲヴァントハウス前のアウグストゥス広場へ。ここからは徒歩で観光です。
 まずはゲヴァントハウス。ライプツィヒ・ゲヴァントハウスオーケストラの本拠地。民間のオーケストラとしては世界最古で、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、ワーグナー、シュトラウス、フルトヴェングラーが指揮者として活躍した舞台だそうです。メンデルスゾーン像の前で記念撮影です。

 街中がクリスマスムードに包まれていました。広場はクリスマスマーケットで屋台がいっぱい。クリスマス用の飾りを売っているお店、ソーセージを売っているお店、なんだかわからない食べ物を売っているお店などなど。
 中でも目立つのがグリューヴァインの屋台。グリューヴァイン(Glühweinでいいのかな?)は、温めた赤ワインにシロップや香料(シナモンなど)を入れた甘い飲み物。お店によって違うかわいいマグカップに入っていました。とっても寒いのでこいつを飲むと体の中から暖まります。マグカップは返却するとカップ代が戻ってきますが、お土産にひとつもらってきました。テノールの I 君はグリューヴァインがお気に入り。帰国までの毎日、1日3杯くらい飲んでいたようです。

 ゲヴァントハウスからクリスマスマーケットを眺めながらニコライ教会へ。この教会における「市民の平和の祈り」を通じてドイツ統一への歩みが始まり、ベルリンの壁崩壊につながったそうです。
 旧市庁舎裏のゲーテ像を見上げつつ、トーマス教会へ。
 バッハが眠るこの教会は今回の演奏旅行の目玉ポイントのひとつ(と、私は思っていたのですが)! 日本人らしく(?)バシバシ写真を撮ってしまいました。きっとバッハが好きな方にとっては感慨深いポイントなのでしょうね。合唱団の演奏を聴けなかったのが残念です。
 右、右下の写真はトーマス教会の中です。
 下の写真は観光ガイドでは必ず見かけるバッハの像です。

 昼食後、バッハ博物館へ。
 博物館へ入るなり、「おなかが痛い」とトイレ見学に向かった K さん。なかなか戻らない。バッハ愛用の便器でもあったのかしら?
 ここではアルトの H さんがドイツ語ぺらぺらという重要な事実を確認。これ以降、通訳としていいように使ってしまいました。 H さんありがとう。
 普段、練習の時にはもの静かな感じの H さん。屈強なドイツ人を前にして、子羊のように震える私に代わり立ち向かう様は頼もしかった。
 メンバーのいつもと違う一面を知る。旅の醍醐味ですな。

 旧市庁舎前の広場は工事中。旧東ドイツのライプツィヒは1990年のドイツ統一以降、建設ラッシュとか。(右写真)
 カフェ バウム(Coffe Baum)にてしばし休憩。観光ガイドによれば、ヨーロッパで証明できうる最古のカフェ兼レストランで、シラーやレッシング、リスト、ワーグナーも常連だったそうな。これで私も仲間入り?
 街中を散策していったんホテルへ。

 夕食後、ゲヴァントハウスと向かい合って建つオペラハウスにてバレエ「眠れる森の美女」を鑑賞しました。「おおー、きれいだなぁ。衣装とか舞台とかすごいなぁ。」と感激するも、なんの予習もなく見慣れぬものを見たため、睡魔に襲われあえなく撃沈。
 翌日は朝一でハンブルクへ移動の予定。メンデルスゾーンハウスに行ったメンバーの話を聞いたりして、「ライプツィヒ、もう少し居たいなぁ」と後ろ髪を引かれつつ就寝。。。
 
→「演奏旅行レポート その2」に続く・・・
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