東京ハウプトコーア
ドイツ演奏旅行レポート

ヨーロッパのクリスマスを歴史ある教会で
2002年12月11日(水)〜19日(木)


レポートその3

5日目 いよいよ演奏会!


 今日はいよいよ演奏会。午後からバスに乗って聖アンドレアス教会に移動します。
 教会入口の扉には今日の演奏会のポスター(左下写真)が貼ってあります。「TOKYO HAUPTCHOR」の名前をみつけて少々感動。出演するんだから載ってて当たり前ですけど。
 教会の中ではオーケストラの合わせが。出番を待ちます。歌い始めは後ろのドイツ人の声に耳を傾けます。先生方の指導のおかげでしょう、後ろから聞こえるドイツ人の発音と私の発音は想像していたより変わりはありません。(あくまで想像していたよりですが。) リハーサルの合間に前で歌っていた女性が振り返ってしきりに褒めてくれたし。良しとします。本番も気持ちよく歌えそう。
 東京での定期演奏会で指揮者ヘンシェン氏からの指導はすでに受けているので、リハーサルは思ったより短時間、1時間ほどで終了しました。一度ホテルに戻ります。
 

 教会の中は真っ白な壁が印象的。開演時間が迫るにつれ席のほうは埋まっていきます。開演時には満席だったと思います。明かりが落ちるとさらに神秘的な雰囲気。ドイツの教会でバッハのクリスマス・オラトリオを歌えるなんて。神に感謝しますよ。
 歌うのはもちろんですが、この素晴らしい雰囲気を味わうのにも神経を集中しました。なかなか経験できるものではありませんからね。一緒に歌っているドイツの方がとても楽しそう。キリストの誕生を祝う気持ちにあふれています。私たち日本人にくらべ、クリスマス・オラトリオが身近なものなんだろうなぁ。 席についている方々がとても熱心に聴いている、という印象を受けました。
 演奏時間がとても短く感じられました。
 

 一緒に演奏した教会の合唱団のみなさんが打ち上げパーティーを用意してくださいました。お互いに記念品と歌を交換したり、盛り上がりました。
 プレゼントした扇子、気に入っていただけたようです。(下写真)
 クリスマス・オラトリオの楽譜にヘンシェン氏のサインを。(左写真)良い記念になりましたね。
 明日の演奏会も楽しみです。今日は飲み過ぎないように。でも、、、ホテルに戻ってから興奮冷めやらずラウンジで一杯やってしまいました。

6日目 雪のハンブルク


 夜から降り始めた雪でハンブルクの街は真っ白に。クリスマスムードがいっそう盛り上がります。
 アルスター湖も昨日までとは違う雰囲気。もう少し寒くなると湖の氷の上でスケートもできるとか。それは楽しそうですが、これ以上寒くなるのは遠慮したいところです。
 今日の演奏会は20時からなので、それまでは休養をとって体調を整える。。。というメンバーもいたかもしれませんね。ほとんどは精力的に街に繰り出していたようです。
 昨日も寝坊してフィッシュマルクト(魚市場)に行けなかったのですが、やっぱりのんびり起床して、のんびり朝食をとってから、街に散策に出ました。

 ホテルから市庁舎広場までタクシーで5分ほど。特に目的もなくブラブラします。お土産を物色しながら歩いていると、同じく散策中のメンバーに出くわして記念撮影。
 市庁舎広場の近くの聖ペトリ教会に立ち寄ってみました。教会の中にでっかいモミの木が。(右写真) 木の香りが漂っています。 子供たちが今晩の催し物の準備をしているようでした。教会の塔(下写真)に登れるとのことなので、チャレンジしてみました。確か高さ133メートル。階段しかない。登り始めて3分くらいで上からおじいさんが降りてきました。疲れた様子もないので「そんなにきつくないかな?」と思ったのですが大間違い。ゼイゼイいいながら、なんとかてっぺんまで登りました。眺めは抜群でしたけどね。写真(右下)は市庁舎広場を見下ろしたところです。この寒さの中、塔に登る物好きはあまりいないらしく、上りにすれ違ったおじさん以外誰も登ってきませんでした。降りてくるまで30分以上かかったのにね。

 本番直前に無駄な足腰の鍛錬をしてしまい膝が笑っています。
 さて、ホテルに集合後、一行はバスで聖セビリーニ教会へ向かいます。雪のため遅れ気味です。職場からやってくる教会合唱団のメンバーにも遅れる方がちらほら。
 今日の会場、聖セビリーニ教会は12xx年(正確には覚えてません。m(_ _)m )に建てられたということです。「いい国作ろう鎌倉幕府」、「チンギス=ハン、モンゴルを統一」とか私の知識ではそんなところですか。少し不思議な形をしているのでオケも合唱もちょっと不思議な配置で歌いました。男声は2階の左右から。見晴らしが良くて気持ちいい。

 昨日よりもずっとリラックスして演奏を楽しむことができました。東京での定期演奏会、ドイツでの2度の演奏会。1年間がんばってクリスマス・オラトリオを練習してきた甲斐がありました。右の写真の笑顔を見ていただければ納得でしょ?
 この日も演奏会の後にパーティーを催していただき、短い時間でしたが親睦を深めることができました。私たち東京ハウプトコーアの主宰者でソプラノのソリストを務めた須崎先生もやっとひと安心。先生のドイツ語での挨拶にみんなから大きな拍手がおこっていました。
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